● ○○ 第11回あすか倶楽部 定例会 ●○○

日時  :6月20日(土)14:00〜17:00
テーマ :セカンドライフの選択と健康への気付き
    1.セカンドライフの選択−指圧を選んだ理由−
    2.指圧の効果−生理学的視点から−
    3.ビジネスマンの健康を考える
講 師 :消費生活アドバイザー・あん摩マッサージ指圧師
     田中慶篤氏
場 所 : トヨタ自動車(株)池袋アムラックスビル7階702会議室


場 所:トヨタ自動車(株)池袋ビル7階702会議室

1. セカンドライフの選択
<セカンドライフの選択と指圧を選んだ理由>
・55歳の誕生月にセカンドライフの過ごし方研修を受けたこと、月刊誌「日経マスターズ」(現在廃刊)で指圧に関する記事を読んだことを機に「指圧師」を志す。(ただし、理詰めで考えたことではなく、過去の経験と現在のいくつかの出来事が偶然重なり合ったことが指圧を選んだ理由に繋がった。もし、理詰めで考えていたら、この選択は実現していなかったと思われる。)
・勤めていた会社を早期退職することを決断。
・やる気(体力と知力)が残っているうちにと決断後は退路を断って取り組んだ。
 →浪越学園 日本指圧専門学校に入学。3年間の通学の結果、本年「あん摩マッサージ指圧師」の国家試験合格。同校を卒業。現在カナダで開業を目指し準備中。
※「セカンドライフの選択と指圧を選んだ理由」の詳細は、齋藤健泉著「指圧サムライ」(たにぐち書店 2009.7.4)の「まえがき」で述べられている。

2.指圧の効果
<指圧とは何か?>
 「習慣的な身体の運動と偏った反復運動による体の歪みを正常化することを主眼とし、 
 人間に本来備わっている自然治癒力を最大限に高める治療及び予防医学である」 
 →(注意点)人に指圧する時には、無知と過信による誤りを犯さないために、解剖学、生理学、リハビリテーション医学、臨床医学、病理学などの知識が必要。
<指圧及びあん摩・マッサージの輪郭と起源>
・指圧の起源は「手当」
→悪いところに手を当てるという本能的な医療行為
・江戸時代の太田普斎(浪越式の先覚者)貝原益軒「養生訓」に指圧の起源を見ることができる。
・違いについて
指圧・・・日本を中心に発展。読んで字のごとく、指の圧(親指、手のひら)を痛む場所、または血液循環の悪い場所に及ぼすことです。心臓の近いところから遠いところへ(遠心性)。
あん摩・・・中国で発展、たたく、揉む等中心。(遠心性)
マッサージ・・・欧州で発展(マッサージはフランス語)。心臓の遠いところから近いところへ(求心性)。
<法的位置づけ>
・あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、鍼灸師
→国家資格として認められている手技療法
(医療行為として医師、歯科医師以外に例外として認められているもの)
・カイロプラクティック、整体師→民間療法
・禁止事項 疾病の診断、薬品の投与、外科・内科の行為 
・制限行為 広告、施術所、名称、脱臼・骨折の患部への施術

3.ビジネスパーソンの健康を考える
<やりたいこと>
・3年間の通学と国家試験合格及び卒業のために人並み以上の健康(体力)記憶力が必
要と実感。
・加齢と共に急激な右肩下がりの曲線を描いて生理機能は低下していく。
・生物学的・生理学的に考えて、加齢と共に健康(体力)記憶力の退行が避けられな
いものの、減衰カーブをトレーニングによってできるだけ穏やかにしていきたい。
・指圧の現場から消費生活アドバイザーとして情報発信をしていきたい。
→今まで誰もやっていないこと
<健康を維持する為に>
・指圧のポイント、職場や家庭でできる具体例の紹介
・健康維持のための有酸素運動の必要性(ハートレートモニターの活用にて適正な心拍数をチェック)
・エネルギーを得るための3週間健康チャレンジ
(直ちに禁煙すること、アルコールを飲まないようにすることなど)
・健康原則 快食。快眠。快通。快動。快笑。
<最後に>
・健康は全ての土台
・健康は治療よりも予防が大切(未病治:発症前のわずかな変化を捉える)
*日本の医療費は31兆円。国家予算の3分の1が医療費という現実
・最高の健康を手に入れて夢を実現しましょう。

4. 所感
第二の人生を自ら選択され、その過程で健康の大切さを強く実感されたこと、また消費生活アドバイザーとして指圧師の立場から情報を発信していこうとする姿勢に頭が下がる思いでお話を伺いました。健康は全ての土台であり、健康を得るための3週間チャレンジでは(アルコールを飲まない等)ややハードルが高いものもありましたが、自分の健康は自分が一番の専門家だと自信を持って言えるような生活を考えてみたいと思いました。カナダでの開業の成功をご祈念いたします。
 
以上

                    消費生活アドバイザー27期 松本 数馬